B-10 ソーシャル アクション


制度は変えられる、行政は動かせる

ソーシャルアクションの視点と手法を身につけよう

*ソーシャルアクションに関心がある方はどなたでも

定員 30名

 ボランティアセンターや NPO に入ってくる相談は、既存の制度で対応できないものが大半です。またボランティア・市民活動を通して見えてくる新たな社会課題もたくさん。ボランティアコーディ ネーターはそれらを発信したり、当事者や関係者と共に制度改善や新たな仕組みづくりへのアクションを起こすことが求められます。でも、なかなか実践にうつせていない人が多いのではないでしょうか。

 そこで本分科会では、行政を動かして地域拠点を獲得した事例、共済型病児保育事業を行政に提案・実現した事例等から、これからの私たちの姿勢やアプローチを考えます。

 

講師

室田信一さん

 

首都大学東京人文社会学部 准教授/特定非営利活動法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン 代表 理事・共同創設者

 

1977年生まれ。東京都練馬区出身。専門は地域福祉の実践研究やアクション・リサーチ。アメリカの大学・大学院でソーシャルワークを学び、その後ニューヨーク市内のNPOでコミュニティ・オーガナイザーとして勤務。

日本帰国後に博士号を取得。大阪のNPOでコミュニティソーシャルワーカーとして勤務。2012年4月より現職。

NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン 代表理事、内閣府子供の未来応援基金事業審査委員会 委員、

東京都地域福祉支援計画推進委員会 委員 など。

主な著書・論文に『市民自治の育て方』関西大学出版部,2018年(共著)、『問いからはじめる社会福祉学』有斐閣,2016年(共著)

事例発表者

高 亜希さん

 

認定特定非営利活動法人ノーベル 代表理事

 

関西学院大学卒業後、JTB・リクルートに勤務。子育てを理由に退職する同僚から、子育てと仕事の両立の難しさ、病児保育問題を知る。病児保育の先駆けであるNPO法人フローレンスで修業後、ノーベルを立ち上げ、2010年2月から関西初となる共済型・地域密着型病児保育事業をスタート。「子どもを産んでも当たり前に働き続けられる社会」を目指し、ひとり親向け病児保育支援や行政との協働も積極的に取り組んでいる。また、2016年、関西のNPO連合体で子どもの貧困を解決するためcollective for childrenを立ち上げ、共同代表に就任。

 

事例発表者

小林博明さん

 

まちの縁側育くみプロジェクトながの 代表/(元)長野市社会福祉協議会地域福祉課長・ボランティアセンター室長

 

長野市社会福祉協議会でボランティアセンターの立ち上げから地域福祉活動の推進に取り組み、長野市地域福祉活動計画づくり、地区社協育成、福祉推進員の設置など小地域福祉活動の推進を図ってきた。平成23年3月定年退職後、長野県社協、長野県NPOセンターで地域福祉コーディネーター養成や子どもの居場所づくりの支援活動に取り組んできた。平成30年からはフリーに。平成22年にまちの縁側プロジェクトながのを立ち上げ28年から代表に。ワークショップの企画やファシリテーショングラフィックスの実践、まちの縁側の育みなどに取り組んでいる。 短大、専門学校の非常勤講師も務める。


☺[担当]筒井のり子(龍谷大学/日本ボランティアコーディネーター協会)

     竹田純子(龍谷大学ボランティア・NPO活動センター)/霍野廣由( 京都自死・自殺相談センター)