B-1 福祉施設


「ボランティアを受け入れる」+「住民と協働する」

 これからの福祉施設へ

京都の先駆的な取り組みから学ぶ

*福祉施設のボランティア担当者

*福祉施設の地域貢献事業担当者、管理職

*福祉施設と協働する諸団体の担当者

*社会福祉協議会の担当者

*関心のある方

定員 20名

 地域貢献の義務化、地域共生社会実現への取り組みの要請など社会福祉法人を取り巻く環境が大きく変わり、ボランティア受け入れに加え、地域貢献を意識して住民と協働していくことが求められています。しかし、社会福祉法人が運営する施設がどのように新たな実践を展開していけばいいのか明確なモデルはなく、悩みながら取り組んでいるのが現状です。

 そこで、この分科会では一歩先を行く実践が行われている京都市内の2つの施設の取り組みから、新たな実践のあり方を探ります。福祉施設×ボランティ ア×地域住民の掛け算のカタチを考えてみませんか。

 

キーノートスピ―チ

小野智明さん

 

横浜創英大学こども教育学部幼児教育学科 教授

 

社会福祉協議会にて8年間ボランティアセンターに勤務。ボランティアセンター勤務時代に県内の社会福祉施設のボランティア受け入れ実態調査を行い、施設ボランティアコーディネーターの活動指針づくりに取り組んだ。現在は大学にて幼児教育や保育者の育成に取り組んでおり、保育園や社会福祉施設と地域の協働について関心を持っている。

コーディネーター
岩本裕子さん

 

関西国際大学教育学部教育学科 講師

 

社協ボラセン創生期である1988年より2009年までの都合約15年間、社協のボランティアコーディネーターとして勤務していました。その後は関西学院大学大学院、同大学教員を経て今年度より関西国際大学で勤務しています。社協勤務時代から大阪ボランティア協会とは親交があり、現在もアソシエーターとして関わっています。その他、行政の福祉系の委員会委員、各社協のボラセンの運営委員、地域福祉活動計画策定の支援、福祉の理事、ボランティアコーディネーターの研修をはじめ、社協や行政職員等研修会講師と、様々な活動をしています。家族は夫と成人した二人の息子。子育てが一段落したと思いきや、今度は親の介護問題、さらには自分の健康問題も気になり始め、「人生ままならないな」と実感する日々です。

コメンテーター
妻鹿ふみ子さん

 

東海大学健康学部健康マネジメント学科 教授

 

はだの子ども支援プロジェクト代表。大学ではボランティア論や地域福祉論を教えつつ、社会福祉法人に求められる社会貢献のあり方を研究しています。また、地域では、学生たち、市民の皆さんと、外国つながりの子どもたちの学習支援の活動にかかわり、多文化共生が全く浸透していない地域の現状に憤りながらも、つながって、少しずつ変わっていくコーディネーションの不思議さと面白さに改めて気づかされています。福祉施設も大切なプレーヤーとして地域の福祉にかかわることが求められる時代です。たんなる「ボランティア受け入れ」を超えた協働のあり方を問い直したいと思います。


事例発表者

河本歩美さん

 

社会福祉法人京都福祉サービス協会 高齢者福祉施設「西院」 所長

 

約24年前に福祉系の大学を卒業後、ケアワーカーの職につく。その後も介護事業での仕事を継続している。(福)京都福祉サービス協会内の新規施設開設に何度か携わる。その際に新しい取組に対しての好奇心が働き、楽しいと感じる経験を積んでしまったことから、「何かやってやろう」ゴコロが止まらない日々を送っている。現在は、介護保険事業を運営する立場でありつつ、施設を拠点にした地域貢献事業となる取組を様々に展開し、自身では「居場所」づくりを通して高齢者はもちろん、誰もがくらしやすいまちづくりを目指し、社会にメッセージを発信しているつもりで活動している。

事例発表者

片山大海さん

 

社会福祉法人リガーレ暮らしの架け橋 地域密着型総合ケアセンター「きたおおじ」サブマネージャー1981年京都生まれ。京都の大学在学中、祖父の介護経験から介護の仕事に魅力を感じ、その仕事の奥深さに魅了され、福祉の仕事に従事することを決意。卒業後は滋賀県の特別養護老人ホームの介護職員として8年間、勤める。その後、地元の京都で福祉実践を行いたいという思いから転職し、現在に至る。

自ら積極的に地域に出ていく事で、社会資源と利用者の暮らしをつなげ、高齢者が住み慣れた地域でくらし続ける事をサポートしています。


☺  [担当]南多恵子(京都光華女子大学)/石井祐理子(京都光華女子大学)/牧野郁(特別養護老人ホームそらの木)

         山田篤規(地域密着型総合ケアセンターきたおおじ)